二世帯住宅に必要な最低坪数は?どんな間取りが理想的か

公開日:2020/03/09  

注文住宅で二世帯住宅を建てたいというときにはどのくらいの面積の土地があれば良いのかで悩むことが多いでしょう。費用をできるだけ少なくしたい、立地が良いところを選びたいなどと考えると最低限の坪数がどのくらいかを知っておきたいと思うのがもっともなことです。どのくらいの面積の土地があれば建てることができるのでしょうか。

必要最低限の坪数は間取りと人数によって違う

土地に関して必要最低限の坪数がいくつかという疑問が生じるのはもっともなことですが、実は最初に決めることは困難です。親世帯、子世帯がそれぞれ何人いるかによってそれぞれの世帯に必要な面積が違うのも理由の一つですが、両世帯の関係をどのように位置付けて間取りを設計するかによっても大きく左右されるので注意しましょう。

二世代住宅の間取りはどの部分を共有し、どこを独立させるかによって大きく変わります。両極端な例をあげると完全共有と完全独立があり、完全共有の場合には全ての部屋を両世代で共有して生活することになるのに対し、完全独立の場合には全ての部屋がそれぞれの世代で独立させます。この違いによって必要な面積が異なるのは想像に難くないでしょう。

完全共有にした場合ではキッチンやリビングなどは人数に応じて少しずつ広めに作れば良く、トイレや浴室、廊下や階段などに使うスペースは同じ程度で問題ありません。完全分離にした場合にはキッチンやリビングなどは小さめで良いものの、二つ準備しなければならないのでかなりの面積を確保しなければならないのが通例です。トイレや浴室などについても分離させるとなると二倍の面積が必要になると考えることになります。

実際には完全共有と完全分離の中間的な位置付けで住宅を設計することが多く、どこを共有するか、どこをそれぞれの世帯が持つかによってかなり必要な面積が変わるのが実態です。人数については実は微々たる違いしか生まないケースがほとんどなので、間取りごとにどのくらいの坪数が必要なのかを考えてみましょう。

間取りごとに考えられる最低坪数とは

起点として想定してみるとわかりやすいのが完全共有と完全分離のケースです。

完全共有の場合には単純に考えてしまえば一家族として捉えることができるので、大家族で生活するのに必要な面積の土地があれば建てられることになります。4人家族の子世帯と2人の親世帯だったとすれば6人家族が住めるような面積の土地があれば大丈夫で、土地を有効活用して建てられる技術を持っている業者を選んで建ててもらうなら20坪前後の土地があれば問題ありません。三階建ての住宅を建てられる場所ならもう少し狭くても工夫次第で住める二世帯住宅を建てることができるでしょう。

一方、完全分離の間取りにする場合にはそれぞれの世帯が生活できるスペースを独立した形で設けなければなりません。単純に考えれば二階建ての住宅を建てて、一階ずつ専有する形にすれば独立した形になり、二階に上がるための階段や一階に必要な玄関の分だけ二階に住む世帯が広い面積を確保することになります。この場合には4人家族の最低限の面積として知られているのがおよそ30坪なので、これが最低ラインと考えるのが妥当です。

家族の人数が多い場合にはもっと広いスペースを確保しなければならないので、人数ごとに一世帯住宅の平屋を建てる場合にどのくらいの坪数があれば良いかを確認してみると良いでしょう。

土地の制約があるときに考えておきたいポイント

もし土地はすでにある状況で二世帯住宅を建てられるかどうかを知りたいという場合には、単純に坪数だけで考えずに取り回しが良い土地かどうかも考慮するようにしましょう。隣接する家とどのくらいの間隔を開けないと建物を建てられないか、住宅の高さがどのくらいまで許容されるかといった基準は場所によって異なります。

その制約が緩くてかなり隣の家の近づけることができ、三階建てにできるくらいの高さが認められているのであれば狭くても建てられる可能性があるでしょう。また、親世帯と子世帯の間で協議して共有スペースを増やすことで狭くても建てられる可能性が高まります。

リビングとキッチンは別々にしたいという希望が強くても玄関とトイレくらいは共有でも良いと考えられる場合もあるでしょう。このような妥協点を探してできるだけ共有スペースを増やすことにより、面積が足りなさそうなときにも二世帯住宅を建てられるようになります。

 

二世帯住宅を建てるときには親世帯と子世帯の間でどこを共有にし、どの部屋を独立させるかを決めないと必要な最低坪数も変わってしまいます。一般的には20坪から30坪くらいあれば間取り次第では二世帯住宅を建てることができるものの、両世帯の間で納得できる形にできるかはケースバイケースです。

土地をもともと持っているような場合には共有スペースを増やすほど狭い土地でも建築できる可能性が高くなるので十分に相談して建てられる可能性を模索するようにしましょう。

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