千葉県で二世帯住宅を建てるなら土地の強固さも要確認

公開日:2020/03/27  



千葉県に二世帯住宅を建てるとき、地盤について考えたことはあるでしょうか。近年、地震や豪雨などの自然災害が増えています。せっかく注文住宅を建てても土地の軟弱地盤が原因で家が傾いたりしたら大変です。

そうならないために地盤調査は必須でしょう。今回は地盤調査の方法や費用・地盤改良方法などについて詳しく解説していきます。

千葉県で注文住宅を建てる前に土地の強固さを調べる

土地というのは同じ千葉県内でも同じではありません。地盤の固さや強さは、注文住宅を建てる前に調査しておく必要があります。

造成して盛土をしていない土地であっても、水分や砂・泥などを多く含む柔らかい粘土などで出来た地盤があり、これを「軟弱地盤」と呼びます。この軟弱地盤は何らかの原因(道路工事・トラックの走行・地震など)で不同沈下を起こす可能性があり、家の基礎に割れやひびが入り、やがて家の壁が割れて行き最悪の場合は家が傾いてしまいます。

土地の地盤の強固さを知るには、地盤調査をするのが確かです。ですが土地を購入する前であれば、自分で調べることもできます。方法としては古地図を見る、旧地名を調べる、駅の近くを避けることです。

古地図は地域の図書館や役所の情報公開コーナーなどにあり、これから分かることは明治時代以降にその地域がどうなっていたかです。旧地名から分かる事はその地域の特徴や特性で、この場合の地名とは市町村名ではなく「字」(あざ)や「小字」(こあざ)で、これらは自然災害や地質・土壌に由来する名前が付けられることが多いためです。

そして駅前は避けるという理由は、駅など広い土地を必要とする施設は、人が住んでいない場所(水田やため池・低湿地など)を使うことが多いため地盤の強固さに関係なく開発されます。一見、駅前であれば便利に感じますが、理由を知れば避けるべきでしょう。

地盤の強固さを調べる方法と費用

土地の強さを調べるには、いつくかの調査方法があります。調査方法は「スウェーデン式サウンディング試験」「ボーリング試験」「平板載荷試験」「ポータブルコーン貫入試験」など8種類ほどあり、一般的な木造住宅で使われるのはスウェーデン式サウンディング試験です。

この調査方法は5kgから100kgまでの錘をつけた細いキリ状のスクリューの先端を、地面に25cm程ねじ込んで行きます。そして25cmねじ込むのに何回転させたかを測定し、地盤の強固さを判定する調査方法です。この方法は装置が小型で狭い敷地でも使えるメリットがあり、費用は一般的な住宅敷地ならば10万円程度となります。

ボーリング試験も地盤調査に良く使われる方法で地面に8cmくらいの穴を開けて、そこにサンプラーと呼ばれる鉄の筒状部品を入れ、それに所定の高さから落としたハンマーの回数を測定することで地面の強固さを測ります。ボーリング試験は様々な土地の調査に利用され実績も豊富なので、データ蓄積も多く、信頼性も高いとされます。費用はスウェーデン式サウンディング試験よりも高く、20万円から30万円が相場です。

注文住宅に掛けた費用を無にしないためにもっと安心したい場合には「液状化判定」という調査もしてもらうと確実です。液状化判定には簡易液状化判定方法と、FL法という国土交通省によって信頼度が確認された高精度の判定法があります。

もし軟弱地盤といわれたときの対策方法

千葉県に二世帯住宅を建てるに当たって、軟弱地盤と判定されたときは地盤改良が必要です。地盤改良には「表層改良」と「柱状改良」、そして「鋼管杭」があります。表層改良は軟弱地盤が比較的浅い部分にある改良方法で、土にセメントや石灰を混ぜて強くします。

軟弱地盤が深く厚い場合は柱状改良か鋼管杭を使います。柱状は土のなかに深い穴を掘りコンクリートを流し込んで柱を造り、鋼管杭は鋼製の杭を強固な地盤まで打ち込んで行く改良方法です。柱状改良は深さ8mまでの軟弱地盤に対応し、最も多く行なわれている工事です。平均的な注文住宅であれば、50万円から100万円の費用が掛かります。

鋼管杭は深さ20m程度まで可能で、一般的な住宅ならば直径10cm位の細径鋼管杭を入れます。住宅の重さは木造二階家で床面積1平米あたり300kg掛かり、鉄骨造の建物ならば600kg、鉄筋コンクリートは1.5tの重量が地面に掛かります。

べた基礎は地盤補強を行なわず木曽全体で建物を支える建て方ですが、軟弱地盤に二世帯住宅を建てる場合は何らかの改良工事を行なった方が安心でしょう。また、地盤保証といって地盤調査会社や地盤補強工事を行なう会社が地盤のせいで建物が損壊した際に、修復工事を保証する制度があります。ただし、保証の対象や保証金額・期間などが会社によって違うので、信用度などを吟味しましょう。

 

夢の注文住宅を建てる、しかも親と同居する二世帯住宅を建てるならば、沢山の責任を負うことになります。地盤調査は費用も掛かりますが、建ててしまってから後悔するよりも転ばぬ先の杖としてしっかりと調査をしておくべきでしょう。

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